アイドリングストップ機能の付いた車にお乗りの方、バッテリー交換をしようと思ったけど、専用バッテリーは高いので普通のバッテリーが使えないかなと言う疑問についてご紹介します。
アイドリングストップ機能とは?
なぜ最近の車にはアイドリングストップ機能が付くようになったのか。
『なんとなくは分かっている(分かるかな)。』という方も多いのではないでしょうか。
かんたんに説明すると、停車時に無駄なアイドリングを止める事によりガソリンを消費せず燃費に貢献出来るようになるという機能です。
と、こういったかんたんな機能の説明を知っていると思いますが。
実は、こんなにかんたんな説明でアイドリングストップ機能を使うべきではないんです。
ここでは、すでにアイドリングストップ機能の付いたお車に乗っている方が読んでいる事だと思うので省きますが。
かんたんなアドバイスとしては、10秒以上停車しない場合はアイドリングストップ機能は無駄なものとだけ覚えていてください。
そもそも、バッテリーの電力とガソリンを一番使う時というのはエンジンを掛けるときなのです。
バッテリーはアイドリングストップ専用のものではなく、普通のバッテリーでも使えるのか?
この疑問をお持ちの方も多いと思いますが。
まあ、同じサイズのバッテリーならば車は動かす事は出来ます。
ですが!
アイドリングストップ機能の付いた車というのは、普通の付いていない車と比べると色々と設計段階からの計算が違うのです。
普通のバッテリーでも動くのですが、あくまでも車が普通に動くだけでバッテリーは普通の状態ではありません。
それは何故なのか。
何故アイドリングストップ機能が付いた車に普通のバッテリーは使えないのか。
そもそも、アイドリングストップ機能は停車するたびにエンジンを止めます。
そして、動きだすためにまたエンジンを再始動させます。
先程も述べたとおり、始動時にはバッテリーの電力とガソリンを一番消費します。
ガソリンの消費は燃費に関わるだけなので特に問題ではないのですが、バッテリーには多大な負担が掛かります。
エンジン始動時に使われる電力はかなり大きく、満充電の場合で充電されない場合、充分にエンジン始動が出来るのが2~3回程度です。
容量の大きなものに変えていたとしても5回もエンジンを始動させれば、バッテリーの容量はなくなり始動出来る電力が足りずにエンジンが掛からなくなってしまいます。
その為、アイドリングストップ機能が付いている車には、充電制御や高性能のダイナモ(発電機)が装着されており、短時間での急速充電をするようになっています。
ですが、普通のバッテリーは短時間(短距離)での再始動用には作られていないですし、充電制御や急速充電に適していない為寿命が短くなります。
寿命がどれぐらい短くなるのかと言いますと、約20%以下になります。
これ、勘違いしてはいけません!
《20%低下するのではなく、20%以下の寿命になるのです。》
要は、80%以上の低下ということです。
そもそもが、急速充電されるように出来ていない為爆発する危険性だってあります。
その短時間の再始動や充電制御、急速充電に適したバッテリーがアイドリングストップ専用設計のバッテリーなのです。
アイドリングストップ車専用バッテリーのおすすめ記事はこちらからご覧下さい。
アイドリングストップ専用と普通のバッテリーの寿命
普通のバッテリーが3~5年程度の寿命に対し、アイドリングストップ専用のバッテリーは2年~3年となっています。
《*チョイ乗りの環境の場合、専用バッテリーでも1年半程度しか持たないこともあります。》
(チョイ乗りとは走行時間が10分以下を繰り返す乗り方です。)
確かに、専用のバッテリーは普通のバッテリーの寿命に比べれば短いですが、アイドリングストップ機能装備車に普通のバッテリーをつけた場合20%以下の寿命となるので、7ヶ月~1年程度になります。
(使用環境によっては7ヶ月よりももっと短くなる可能性もあります。)
なぜアイドリングストップ専用バッテリーは、普通のバッテリーよりも寿命が短い(機能搭載車に付けた場合)のか。
先程も書いていますが、急速充電や充電制御により高出力の充電がされ、始動時に高放電される事の繰り返しにより寿命が短くなってしまいます。
バッテリーは、充電と放出を繰り返す事により耐久性が落ちていきます。
尚且つ、それを急速に、短時間に繰り返すわけですから耐久性が落ちていくスピードは速い事となります。
それに耐えられるように設計されたのが、アイドリングストップ専用バッテリーなのです。
その為、普通のバッテリーをアイドリングストップ機能が付いた車に搭載した場合、その様な用途に造られていない為極端に寿命が短くなります。
アイドリングストップ車に普通のバッテリーはつけられるのかについてのまとめ
最後にかんたんにまとめますと、アイドリングストップ機能搭載車に普通のバッテリーは付けられる。
けれども、寿命は短くなるし爆発する危険性もあるから安心とはいえないのでここはやはり、専用バッテリーを付けた方が良い。
と、いうこととなります。
確かに、普通のバッテリーの方が価格面でも安いです。
ですが結局、寿命も短く安全性もないのであれば安くても意味は無く、結果専用バッテリーを装着したほうがメーカー保障もしっかりしているので妥当な価格なのではないでしょうか。
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以上が、アイドリングストップ車に普通のバッテリーは使える?のご紹介でした。
より良いカーライフを送っていただく為に、ご参考に役立てて頂けたら幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございます。